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2006年 03月 26日
ホテル・ルワンダ (2004)
ホテルルワンダ
監督 テリー・ジョージ
出演 ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ、ホアキン・フェニックス
評価 9 ★★★★★★★★★
フツ族とツチ族の間で続いていた内戦が終息、和平協定が結ばれようとしていた1994年、ルワンダの首都キガリ。外資系高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポールは、近くフツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるという噂を耳にする。やがてフツ族大統領暗殺の報道がなされ、フツ族が武器を片手にツチ族を襲撃し始めた。フツ族のポールは、ツチ族の妻・タティアナと息子たち、そして隣人たちを守るため、ホテルに匿うのだが……。
この映画、日本での上映が危ぶまれた理由の一つは各賞で高評価を得たため法外な金額を吹っ掛けてきたためどこの配給会社も買い取ることが出来なかったためらしい。何はともあれ日本で公開されたことは嬉しい。この様なマイナーな映画なのに多くの観客が来場していた。

 ルワンダ虐殺のドキュメンタリーは3本位観たが、どれもが欧米の視線で描かれた物であってこの映画のようにルワンダ人の視線で描いた物はなかった。

この映画を観ながら色んな思いが頭の中を駆けめぐった。
まず銃が無くても大虐殺が起きるということ、どこの家庭にもある鉈で切り殺される。
武器が無くなれば平和になるなんて思想はナンセンス極まりない。

 目の前で虐殺が行われていても手出しが出来ない平和維持軍。これは領空侵犯されても手出しの出来ない今の自衛隊を観ているような思いだった。

 ツチ族とフツ族という民族差別を作り民族紛争の火種を作ったのはベルギー人である。燻り続けた火種が大火になった時、欧米は手を差し伸べるわけでもなく、撤退していくのだ。このシーンに激しい憤りを覚え涙した。悲しくて泣いたわけでもなく感動して泣いたわけでも無し怒りで涙がこみ上げてきた。

 この映画、ルワンダのシンドラーと紹介するのは如何なものか?シンドラーは命の危機はない上、戦争で一攫千金を狙ったらたまたま結果的にユダヤ人を救うことになったという人物、一方ルセサバギナは命の危機にずっとさらされ続けた人物である。権力があったわけでもないただのホテルマンだ。


パンフレットに関東大震災に於ける朝鮮人虐殺に触れられていたので横浜鶴見の警察署長大川常吉について書きたい。
<教科書が教えない歴史P126~128より抜粋>
 震災後、自警団に連行されたり、警察に救いを求めに来たりした朝鮮人の数は約300人。署長の大川は初め、総持寺境内に収容しましたが、朝鮮人に対する敵がい心が異常なまでに高まったので、警察署長内に保護しました。ところがです。これを知った民衆は「朝鮮人を殺せ」と警察署を包囲したのです。その数は千人を超えていました。
「朝鮮人に味方する警察など叩きつぶせ」と叫びながら、暴徒化しそうな気配でした。
 大川署長は覚悟を決めました。群衆の前に大手を広げて立ちふさがり、大声で一喝したのです。
「よし、君らがそれまでにこの大川を信頼せず言うことをきかないのなら、もはや是非もない。朝鮮人を殺す前に先ずこの大川を殺せ」
 さらにこうも言いました。「朝鮮人が毒を投入した井戸の水を持ってこい。私が先に諸君の前で飲むから。そして異常があれば朝鮮人は諸君に引き渡す。異常がなければ私に預けよ!」
 そして、実際にその場で井戸水を一升も飲み干したのです。
 大川署長の対応に千人の群衆は引き揚げ、一人の犠牲も出すことはありませんでした。
 その後、横浜市内や鶴見・川崎各警察署に保護収容されていた朝鮮人723人は、9月9日から鈴木商店所有の貨物船崋山丸に長期間隔離収容、一部は神戸に送られるなどして、事なきをえたのでした。
 命を賭してまで朝鮮人を助けようとした大川はその理由をこう語ったといいます。
 「朝鮮人であろうと、日本人であろうと、人の命に変わりはありません。自分の仕事は人の命を守ることですから、当たり前のことです。」
朝鮮人のデマを煽動したのはこの人たちであったりもします。
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by mark_darcy | 2006-03-26 17:02 | 映画


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