IE9ピン留め
2007年 06月 07日
「南の島に雪が降る」加東 大介 (著)
南の島に雪が降る
加東大介(著)
評価 10 ★★★★★★★★★★
“舞台”に降る「雪」を見た兵士たちは、故国を思い、胸をふるわせた
感動の名著、待望の復刊!
昭和18年、俳優・加東大介は招集を受け、ニューギニアへ向かった。彼は、死の淵をさ迷う兵士たちを鼓舞するために“劇団”づくりを命じられ、島中の兵士から団員を集め、工夫を重ねて公演する。そしてついには熱帯の“舞台”に雪を降らせ、兵士たちに故国を見せたのだった感動的エピソードに溢れた記録文学の傑作!(解説・保坂正康)

護国神社例大祭の行われる三日間には必ずと言っていいほど雨が降る。
今回は昨日の最終日に雨が降った。
朝は晴天だったにもかかわらず急に曇天となり雷雨となった。
護国神社祭の開催時に降る雨は「涙雨」と言われる。
地上へ戻ってきた英霊の涙だと言い伝えられている。

この本はそんな戦場で散った兵隊さんたちの声なき声が行間に満ちている。
本のタイトルにもなっている東北出身の兵隊さんが舞台に降った雪を観て絶句するシーンは涙で文字が霞んでしまった。

本人も言っているが、死地にあり明日なき人に夢を与えるこれ程役者冥利に尽きることはないだろう。彼は本土へ帰るチャンスが巡ってきても現地に留まることを選択する。本当の役者馬鹿だ。

本人主演で映画化されているのだがDVD化されていない。DVD化されることを切に願う。

床屋がいたり、漫才師、デザイナー、三味線弾き、坊主等々色んな職業出身の将兵が出てくる。だからこそできた演劇なんだけど徴兵制無き今こんな戦争はもう無いだろうな。

南の島に雪が降る
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by mark_darcy | 2007-06-07 22:08 | 本/書評


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